子どもと鍼灸
皆さんの「鍼灸」に対するイメージとはどういったものでしょうか?
「鍼灸」に馴染みのない人にとっては、なんだか「年配の人が通うところ」といったイメージになっているかもしれませんね。
しかし実は「薬に頼らない治療」である「鍼灸」は、子どもさんにとってもとても効果的なものなのです。
ここでは「子ども」と「鍼灸の治療」について、解説していきます。
子どものさまざまな症状にも効き目が。
「鍼灸」とはそもそも「からだの巡りを整えていく」ことから、健やかな状態を保ち「自然治癒力を高める」「病気になりにくい体にする」といった効果があるものです。
そんな「鍼灸」が子どものさまざまな悩みにも効果を発揮する、とのこと。
子どもに関する効果的な症状・悩みには以下のようなものがあります。
- かんの虫
- 夜泣き
- 夜尿症
- 虚弱体質
- 発育不良
- 風邪や下痢
- ひきつけ
これらの中で代表的に治療されているものは「かんの虫」というものです。
これは「神経症」や「虚弱体質」などが混合したような状態で、不眠や不機嫌、食欲不振などになるもの。
どうして「かんの虫」に「鍼灸」が効果的なのかというと、「五臓のバランス」が崩れていることが原因であることから、これらを整える力が「鍼灸」には備わっているからなのです。
どんな風に治療していくの?
子どもはどうしても「鍼」を見てしまうだけでも恐がってしまうものでしょう。
しかし「小児鍼」の場合、「刺さない鍼」を使うので安心なのです。
「小児鍼」は治療しやすいようにさまざまなパターンのものがあり、中でもおもに使われているのは「へら鍼」というものや「ローラー鍼」というものです。
大人が使うような、まさに「鍼」というものではないため、治療を不安に感じる必要はありませんね。
からだの巡りを整えることはとてもプラスになる。
大人でも子どもでも、やはり健康のバロメーターは「からだの巡りが良いか」ということです。
昔のように野原をはだしで元気いっぱい走り回れる環境なら、体も強くなりますし、さまざまな抵抗力も自然についていくもの。
しかし現代では走り回って遊ぶことも少なくなり、免疫力も以前のように自然に身につけることができなくなっています。
そんな現代の子どもの体質向上に、「鍼灸」が効果を発揮してくれる可能性は極めて高いもの。
お父さんやお母さんと、家族揃って「鍼灸」を受けてみるのもいいかもしれませんね。