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鍼灸とは鍼灸師ってどんなもの?

「鍼灸院」で鍼灸を行ってくれる人のことを「鍼灸師」と呼びますが、この人たちはどのようにしてこれらの高い技術を身に着けているのでしょうか?
「鍼灸師」とはどんな人?症状に応じてどうして的確に治療が行えるの?といった疑問についてここでは解説していきます。

「鍼灸師」とは?

●鍼灸の歴史と鍼灸師

日本で今のように「鍼灸医学」が取り入れられるようになったのはいつごろからかご存知でしょうか?
実はなんと1500年近く、という長い歴史があるものなんだそうです。
「鍼灸師」とは「業務独占資格」というものの中のひとつで、この国家資格があることによって適切に施術を行える、と決められています。
「鍼灸」という名称も、平安時代からあったものがそのまま今使われているもの。
そういったことを踏まえると、古来から伝承の医学、ということがよく分かりますね。

●すべての判断、治療をひとりで行う

「鍼灸師」の独自性といえる部分は、医療現場での医師に近いものがあります。
どういうことかというと、「鍼灸師」は患者の状態を問診や触診その他で確認し、その上でどういった治療を行うことが適切か判断し、実行していきます。
例えば医療現場でのレントゲン技師、などといった資格保持者の場合、医師の指示が合って初めて動けるものですが、「鍼灸師」は指示も施術もすべて責任を持って行うものなのです。

●未病の状態も対応

「鍼灸院」では単になんらかの不調や痛みなどを伴った状態の人を改善していく、といったことだけではなく、健康な状態を保つ、またはスポーツマンがさらにそのパフォーマンスを高めていく、といったことを期待する場合にも治療を施します。
「鍼」や「灸」を適宜行うことにより、血の巡りなどをより促進することができ、現状よりさらに良い状態を作り出すことが可能なためです。

「鍼灸師」は西洋医学も学んでいる。

そもそも「鍼灸」は、「東洋医学」の考え方を用いたものではありますが、自身で患者の状態を把握し、適宜治療を行っていく必要性から、この資格を取得するまでに西洋医学についてもかなりの時間を割いて学んでいます。
そういった考え方も知識として見につけておきつつ、「鍼灸」の専門的な知識と技術を駆使してその人に合った治療を行っているのです。
そういった意味では、体の不調の原因を改善する治療を、安心してお任せできるということなんですね。